1. 増上寺
増上寺は1393年(明徳5年)、浄土宗第八祖酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)によって開かれました。
1590年(天正18年)、徳川家康が江戸入府の際、増上寺の僧と対面したのがきっかけで、徳川家の菩提寺となり栄えてきたといわれています。1873年(明治6年)と1909年(明治42年)の2度の火災、1945年(昭和20年)の空襲により、境内建物は3度にわたり焼失してしまいましたが、再建・復興を重ね、現在も歴史を刻み続けています。増上寺入り口の三解脱門(三門)は、くぐると3つの煩悩である 「むさぼり」「いかり」「おろかさ」から解脱し、極楽浄土に入る心をつくるといわれており、朱塗りの華やかさと壮大なつくりが存在感を放っています。門をくぐり、参道の右側に見えるのは鐘楼堂(しょうろうどう)です。1633年(寛永10年)建立、戦後に再建されましたが、ここに収められている大梵鐘(だいぼんしょう)は1673年(延宝元年)のもので、寛永寺(上野)、浅草寺(浅草)の鐘に並び江戸三大名鐘の一つと言われています。江戸時代「今鳴るは芝(増上寺)か上野(寛永寺)か浅草(浅草寺)か」などの川柳にも使われ、庶民に親しまれていたそうです。朝と夕の1日2回、人々に時刻を知らせるために鳴らしていましたが、時刻を告げるだけでなく、人を惑わす108煩悩を浄化し、心を深い安らぎへと導く誘いでもあったそうです。大殿本堂へ向かい参道を進むと、本堂とその後ろにそびえたつ東京タワーの景色に圧倒されます。ここからの夜のライトアップもとても美しいです。歴史を感じられるスポットや、カフェ、もともとは増上寺の敷地であった公園など、広々としていてとても心地の良い時間を過ごすことができます。
公式サイト | 所在地 |
大本山 増上寺 | 〒105-0011 東京都港区芝公園4-7-35 |
2. ル・パン・コティディアン芝公園店
増上寺と同じ通りに面しているベルギー発祥のベーカリーレストラン。
パンは、店内の工房で、オーガニックの小麦、塩、水を使い、伝統的な製法で焼かれています。
テイクアウトとイートインがあり、テイクアウトで購入したものは、緑に囲まれたテラス席で頂くこともできます。イートインの席は天井が高く開放的で、ベルギーから輸入したというアンティーク家具の温もりがとても心地良いです。朝7時半からオープンしており、時間帯によってブレックファーストや、ブランチなどのメニューもあります。自由に使えるジャムやオイル、ベルギー直輸入のスプレッドも充実していました。
体に優しいお食事と、都会にいながら自然を感じられる空間で、とても贅沢な時間を過ごすことができます◎
公式サイト | 所在地 |
ル・パン・コティディアン | 〒105-8560 東京都港区芝公園3丁目3−1 |
3. 旧芝離宮恩賜庭園
江戸時代初期、かつては海だったこの場所を埋め立ててつくられた大名庭園。
当時の大名・老中、大久保忠朝が藩地小田原の庭師に依頼してつくられたといわれています。
1924年(大正13年)、昭和天皇のご成婚記念として東京市(都)へ下賜され、現在東京都の管理する9つの庭園のひとつとして一般公開されています。
「池泉回遊式庭園」という大名庭園の古典的なスタイルで、池の周りを歩きながら景観の変化を楽しむことができます。見どころは、庭園の要で9,000㎡の広さ(庭園の約1/4の面積)を持つ池「大泉水」や、江戸時代の人たちの憧れであったという西湖を模した石造りの「西湖の堤」また、堤の先、大泉水の真ん中にある、不老不死の仙人が住むと言われる蓬莱山(ほうらいさん)を石組と松の木で表した「中島」も必見です。特におすすめしたいのは、庭園内で最も高い山になっている「大山」の頂上からの眺めです。歴史のある庭園と、新しいビル群の融合した風景が、時の流れを感じさせてくれます。
関連サイト | 所在地 |
旧芝離宮恩賜庭園|公園へ行こう! | 〒105-0022 東京都港区海岸1丁目4−1 |
4. 東京ポートシティ竹芝
2020年9月開業の最先端テクノロジーを集積させたスマートシティと呼ばれる40階建ての複合施設。低層階は緑に囲まれ、上層階はガラスに空の青が映し出され、ユニークな外観です。
2階から6階の低層階東側のテラス部分は「スキップテラス」という屋上庭園のようなエリアになっています。「空、蜂、水田、香、菜園、水、島、雨」の8つの景で構成される「竹芝新八景」があり、生物多様性、環境教育プログラムなどの取り組みも進められているそうです。都会ではなかなか見ることのできない風景がコンパクトになって身近に感じることができ、とても貴重なエリアだと思います。
1階~3階は、誰でも自由に利用することができ、「竹芝グルメリウム」 「みなと横丁」など飲食店が立ち並ぶエリアになっています。コンビニやカフェもあるので、テイクアウトしてテラスで過ごしている人も見かけました。
また、タワー内のいたるところで最先端技術を感じることができます。
警備ロボットや、清掃ロボットが仕事をしていたり、館内のフロアパネルでお店の混雑状況や、竹芝周辺の鉄道運行情報が表示されていたり、まさにスマートシティといった感じです。
こちらに訪れるには、バリアフリーの歩行者用通路「ポートデッキ」がとても便利です。
「JR浜松町駅」や「都営大江戸線大門駅」方面から、「ゆりかもめ竹芝駅」や「竹芝ふ頭」方面の約500mをつなぐ通路になっていて、交通量の多い海岸通りを横断しなくても、直通で渡れるようになりました。
通路からは、高速道路を走る車や、旧芝離宮恩賜庭園、東京タワーやレインボーブリッジまで見渡すことができ、屋根もあり、ちょっとしたお散歩をするのにも気持ちが良いです。
万が一、津波が起きた際には、内陸側に逃げたり、港に着いた救済物資を運搬したり、防災面でも考えられたルートになっているそうです。
公式サイト | 所在地 |
東京ポートシティ竹芝 | 〒105-0022 東京都港区海岸1丁目7−1 東京ポートシティ竹芝 |
5. 竹芝埠頭
伊豆諸島への船が発着する海の玄関口、竹芝埠頭。東京港では、1924年(大正14年)日の出埠頭、1932年(昭和7年)芝浦埠頭に次ぎ、関東大震災後の1934年(昭和9年)に完成した古い歴史を誇る埠頭です。1981年(昭和56年)から1995年(平成7年)にかけての再開発により、オフィスやホテル、レストランや公園などが整備され、今も多くの人に親しまれています。
客船ターミナルの3階、海沿いの「ボードウォーク」は、ベンチもあり、のんびり海や船を眺めたり、お散歩にもとても気持ちの良いスポットです。
ホテルインターコンチネンタル東京ベイなどがある南ゾーンからはレインボーブリッジやお台場方面を一望でき、夜のライトアップもとても美しいです。
ニューピア竹芝ノースタワーや、アジュール竹芝のある北ゾーンからは、築地大橋や、スカイツリーまで見渡すことができます。
中央ゾーンは、日本丸のマストを模したとされるモニュメントがある中央広場や、客船ターミナルがあります。ターミナルの1階には、島のアンテナショップ「東京愛ランド」があり、島のお酒や調味料、レトルトカレーやお菓子など、島ならではの個性豊かな品物がそろっています。また、島の観光情報や、求人情報もありました。1階の奥にある待合室には御蔵島のミナミハンドウイルカがモデルとなっている6頭のイルカのモニュメントや、島の子供たちが作った掲示物などもあり、見物するだけでも面白いです。
関連サイト | 所在地 |
竹芝客船ターミナル|東京港客船ターミナル | 〒105-0022 東京都港区海岸1丁目11−1 |
まとめ
このエリアは、まだ開発が進んでいるので、これからも楽しみな場所です。
少し歩いただけで街と自然、歴史を感じられるスポットから最新スポットまで、
様々な雰囲気が楽しめます。ぜひ足を運んでみてください!