神楽坂界隈の見どころ5選!

1. 善國寺


善国寺(ぜんこくじ)は、安土桃山時代の文禄4年(1595年)、池上本門寺第12代貫主である日惺上人により創建された、日蓮宗の寺院です。 勧請されている毘沙門天尊像は江戸時代より「神楽坂の毘沙門さま」として信仰を集め、芝正伝寺・浅草正法寺とともに江戸三毘沙門と呼ばれました。 現在は新宿山ノ手七福神の一つに数えられております。

引用元:善国寺公式サイト

日惺上人は二条昭実公の実子であり、徳川家康公と父を通じて親交がありました。
家康公は江戸に移った際に、上人に日本橋馬喰町馬場北の先に寺地を与え開基となりました。

善國寺本尊の毘沙門天は古来よりインドで信仰されてきた財宝の神で、仏教では四天王の随一として北方守護を司ります。江戸時代より「神楽坂毘沙門天」・「神楽坂の毘沙門さま」として信仰を集め、時代とともに盛んになり、将軍家、旗本、大名へと広がり、江戸の三毘沙門と呼ばれるようになりました。現在では新宿山ノ手七福神の一つにも数えられています。

善國寺はたびたび火災に見舞われており、1670年(寛文10年)の火事により焼失し、当山を麹町へ移転、1792年(寛政4年)の火事を最後に現在の神楽坂に移転されたそうです。
麹町三丁目交差点の脇の歩道には「善國寺谷跡」の石碑がのこされており、往時を偲ぶことができます。

善國寺の神楽坂移転に伴い、麹町の店も門前に移り、徐々に民家も増え、明治初期には花街も形成され華やかな街になっていったそうです。また、明治・大正初期に、夏目漱石をはじめ、泉鏡花、尾崎紅葉、北原白秋など多くの文人や墨客達がこの辺りを闊歩していたことが様々な文献に記録してあるとのこと。特に縁日の賑わいは相当なもので、東京の縁日の発祥の地とされています。

善國寺山門をくぐって境内に入ると、神楽坂の賑やかさから一転、静かで厳かな空気が流れています。
左側に見えるのは「浄行菩薩像」。水をかけて、自分の体の悪い部分と同じ場所を備え付けの布で洗い清めると良くなるといわれています。
本堂手前、左右には神社の狛犬のように阿吽一対の狛虎が置かれています。案内板には「石虎」と表記されており、江戸時代後期につくられたそうです。
毘沙門天は、寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻にこの世に誕生したとされ「寅毘沙」とも呼ばれているため狛虎が置かれているそうです。
また、本堂の毘沙門天像は、通常は御簾が掛かっているため像を直接見ることができませんが、毎年1月、5月、9月の寅の日のみ御開帳の日になっています。

毘沙門天は古代ヒンドゥー教で、金運と福徳の神様であったため、神楽坂の毘沙門天も金運のパワースポットといわれています。

公式サイト所在地
善国寺〒162-0825 東京都新宿区神楽坂5-36

2. 神楽坂路地裏

大通りから少し横道を入ると情緒ある佇まいの小路がたくさんあります。
芸者たちが活躍する街として栄え、石畳の通りや坂道、階段のある街並みが印象的です。

・かくれんぼ横丁

「かくれんぼ横丁」という名前から、子供のかくれんぼ遊びが頭に浮かびますが、名前の由来はお忍びで遊びに来た人が小路へ入り込んでしまえば人目を忍べるという意味があるそうです。かくれんぼ横丁の周囲には老舗の料亭も多く、歩いているだけでも雰囲気を味わえます。

・兵庫横丁

戦国時代に牛込城の武器庫(兵庫)があったことが名前の由来だという「兵庫横丁」。
曲がりくねった小路を探索するとかつての城下を感じることができます。
横丁内の趣のある雰囲気の旅館「和可菜」は、昭和の大女優小暮実千代の実妹の和田敏子さんが女将だったこともあり、野坂昭如氏や山田洋次氏など多くの作家が滞在し、名作を誕生させたことで本書き旅館とも呼ばれていたそうです。

3. 元祖 五十番 神楽坂本店

1957年(昭和32年)の創業から60年以上愛され続けている同店の名物元祖肉まんは、神楽坂散歩のお供にぴったりです。2017年に神楽坂3丁目から6丁目へ移転。お店の中と外にベンチが置かれているので、買ってすぐにアツアツホカホカの肉まんを楽しむこともできます◎
とっても大きくて、フワフワの皮とジューシーなお肉、上質な素材にこだわり、熟練職人が手間を惜しむことなく丁寧に手作りしているという肉まんは絶品です!

4. 大野屋牛肉店

1966年(昭和41年)創業の神楽坂にある精肉店です。こだわりのお肉を使ったメニューが盛りだくさん。どれにしようか迷ってしまいます。今回はコロッケとメンチカツ。程良い大きさなのでいくつでも食べてしまいそうで危険です。次回はスコッチエッグを頂きたい^^

5. 宝龍

1952年(昭和27年)から続く老舗中華。親子3代伝統の味と新しいアレンジを加えたという上海料理です。
ランチメニューが充実しているという情報をたくさん見かけたので、行ってみました。
ランチセットは4種類。メインのほかに焼売やスープなど小皿も選べて、価格は1000円以内。
お店の雰囲気も温かく、一人ランチを楽しんでいる方がたくさんいました。
おなかいっぱいになりますが、重くなく、リピートしたくなる中華でした!

公式サイト所在地
宝龍〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-24

まとめ

神楽坂は江戸時代の面影を残す情緒深い街並みとして知られています。
歴史を感じながらのんびり食べ歩きを楽しんでみては如何でしょうか?